こんにちは。あずまです。
今回は 「 チャートに現れるエネルギー保存の法則 」 について僕の考察を書きたいと思います。
あくまで僕なりのチャートの見方の一つですので、参考にしていただければ幸いです。
過剰なポテンシャルエネルギーは解消される
皆さんは、米国等の重要な経済指標発表でUSDと JPY を含む通貨ペアで価格が急騰あるいは暴落した後、30分後くらいしてまた価格が元の価格水準まで戻り始めるのを目にしたことがあるのではないでしょうか。
僕はこれを “過剰なポテンシャルエネルギー” と捉えていて、それを解消する方向に動的な平衡力が生まれている、という見方をしています。 物理学でこれを簡単に説明すれば、作用のエネルギー (経済指標発表による急騰・急落) に対して、チャートという宇宙が反作用のエネルギーで押し戻している、ということです。
直近の例で言えば、12月22日 (金曜日) 22:30 に米国 PCEデフレーター の発表で 以下のように USDJPYで顕著な暴騰が見られました。 上記で説明したように、暴騰の後、暴騰を開始した起点の高さまで価格が直ぐに戻っているのが分かります。

このように価格が動くことで経済指標が生み出した過剰なエネルギーを解消し、元の平衡状態、チャートという宇宙にエネルギー的にバランスがとれた状態が生まれているのですね。
ただ、今回冷静にチャートの値動きを観察していて、この過剰ポテンシャルのエネルギーの解消 “だけではない” と気づきました。
位置エネルギーと運動エネルギーの発生
皆さんは投資のチャートにおいて上方向 (買い) へのエントリーを “ ロング ”、下方向(売り)へのエントリーを “ショート” と呼ぶことについて考えてみたことがありますでしょうか?
これは、” 上方向への値動きの方が下方向への値動きよりも同じ値幅動くのに時間がかかる “ という洞察から、いつの時代からかこのように呼ばれるようになったそうです。
*ロングは英語で ”長い”、ショートは英語で “短い” を意味しています。
僕は為替という通貨の強弱を見ているチャートにおいて、”価格がまるで質量を持った物体でニュートン力学の法則により重力が働いているの?” といぶかしげに思い観察し続けていました。 通貨の強弱だけを見ているのが為替相場なのであれば、平面上でまるで綱引きをしている2通貨の引っ張り合いを、どちらかが上に来る形で上空から見下ろしているのがFXのチャートなのではないか、と考えていたからです。
しかし、チャートの値動きを観察すればするほど、上方向に価格が推移するよりも、同じ値幅を下降しているときの方が確かに速いと気づくようになりました。 例えば以下の場面、黄色ラインの上で左右を比較すると、右の下降がより短時間で同じ値幅下降したのが見えてきます。

科学的な思考を深めてみると、人の思考や心理は脳内の神経伝達物質の伝達により可能になっていて、これが市場チャートに価格として投影されているのであれば、人が地球で常に影響を受けている “重力” が同様にチャートに投影されてきても不思議ではないかもしれません。
上記の洞察に基づくと、”FXチャートの上を位置的に高い所” という見方をして、物理学に基づいて運動エネルギーと位置エネルギーの考え方を適用させることができるようになります。
一つ上の題目で “過剰ポテンシャルエネルギー” について触れましたが、経済指標等で過剰ポテンシャルエネルギーにより価格が暴騰または暴落すると、同時に 【運動エネルギーと位置エネルギーが価格に付加される】 ことになります。
”価格の位置が上下のいずれかに動いている” からです。
上で見た米経済指標による暴騰のケースを例にすると、指標発表による過剰ポテンシャルエネルギーで初動、つまり運動エネルギーが付加され、最高点まで価格が到達し一旦上昇が停止すると、それが全て位置エネルギーに変換されます。
【エネルギー保存の法則により、運動エネルギーと位置エネルギーの総和は等しくなる】 からですね。
そしてその最高点からまた下降することで位置エネルギーが運動エネルギーに変換されるのです。勘の良い方はお気づきからもしれませんが、指標による過剰なポテンシャルエネルギーが解消されても、価格が元の位置まで短期間で戻っても、運動エネルギーまたは位置エネルギーが残ることになります。
そしてここでもう一つ考えておくべきことがあります。
効いている水平線が弾性エネルギーを付加する
効いている水平線で今までの価格の動きが止まるのはトレーダーであれば皆さん把握されていますよね。レジスタンスライン・サポートラインとして。
価格の勢いでこの水平線を貫通するまでは、このラインが上記で洞察した運動エネルギーと位置エネルギーの転換点として機能します。そして、この効いている水平線には “弾力” があり、今までの動きを停止させた場合、【弾性力】 を付加すると僕は洞察しています。
つまり、上図の例で価格が元の位置に戻ってきて効いている水平線で下降が停止した場合、
価格には “運動エネルギー + 弾性エネルギー” が付加された状態にあるということなのです。
その証拠に、以下の図では USDJPY 142円のラウンドナンバーライン(下側のドット点線)から指標発表で暴騰した位置よりもさらに高いところまで上昇しています。
*ラウンドナンバーの価格 (キリ番) は、抵抗ラインとして意識されることが多い。

上昇が止まったところで、“運動エネルギー + 弾性エネルギー” が全て位置エネルギーに変換されたという見方が今度はできますね。
効いている水平線を下抜けするか、それともそのままサポートラインとして機能するかは、4時間足 または 日足のエリオット波動のどこに現在価格が位置しているかを観る必要がでてきますが、それはまた別の記事で解説できればと思います。
まとめ
今回は、”チャートに現れるエネルギー保存の法則” について僕の洞察を書きました。
FXチャートには物理学の視点で 過剰ポテンシャルエネルギー、運動エネルギー、位置エネルギー、そして弾性エネルギーが存在し、それらが保存されるようにエネルギーの変換が起き価格がどう推移するのかを解説しました。
一つ付け加えるとすると、チャートに物理学の法則を適用できるのは、地球内の物理法則の影響を受けている人間の脳内思考がFXチャートに投影されているからであると僕は考えます。
ですので、ある通貨ペアをチャートに表示するときは、チャートを表示する人口割合が多いであろう形で表示することを忘れないようにしましょう。
例: USDJPY ◯、JPYUSD ✕
また新しい気づきや発見がありましたら紹介したいと思います^^
今回も読んでくださり、ありがとうございました!