手法解説 裁量トレード

エリオット波動1波が生じる3種類のパターンとは

こんにちは。あずまです。

エリオット波動は1波の推進波と2波の調整波が完了した3波の推進波を狙う、とよく教えられますが、

僕は上位足のエリオット波動の1波の起点を捉えられれば(1時間足)、そこで短期足(1分足や5分足)で順張りエントリーするのは時間効率がよいと捉えています。

なので、今回は1時間足の 【エリオット波動1波が生じる3種類のパターン】 について解説します。

*他の上位足の1波の生じ方もフラクタルで同じになりますが、僕は時間効率のよいスキャルピングを行っているので、 ここでの時間足は1時間足とします。

解説する3種類のパターンは以下の3つです:

① 15分足または1時間足で現れたボックス抜け

② ローソク足レンジ理論の分散フェーズ

③ 左側の逆方向のエリオット波動の最後の5波からの切り返し

以下でそれぞれ解説していきます。

あなたの裁量トレードやEA運用にお役立てください🙂

① 15分足または1時間足で現れたボックス抜け

ボックスとは、ローソク足がおおよそ同じ短い値幅でレンジを形成している状態を言います。値幅がかなり短ければローソク足が横に並んだ状態になることもあります。

ICTコンセプトにはステディベースオーダーブロック (Steady-Base OB) というマニアックなボックスの見方もありますが、僕はこれは ”ボックス” の1種類と捉えているので、同じものと見なしています。以下の図は15分足で現れたボックスの例です。以下の図では黄色で囲っていますが、その名の通り箱に収めた見方ができるレンジがボックスの特徴です。

15分足 ボックスの例

ボックスは本質的にレンジであり、レンジでは上下に買いと売りの注文が溜まり、注文が溜まるという観点で上下のいずれかを抜けたときに大きく伸びるエネルギーを蓄積している状態です。機関投資家が相場に波を立てずに徐々に注文を追加する場所とも言われます。

そして僕が経験してきた限りでは、高い確率でこれはエリオット波動の1波または3波の起点で形成されます。なので、この状態を目にしたときは “ラッキー!” と思うようにしています^^

“レンジであれば、上下どちらに抜けるのかは分からないのでは?” と疑問に思う方もおられるかもしれませんが、上位足の方向性を把握することで価格がボックスをどちらに抜けるかはおおよそ検討が付きます。

特にこの記事て焦点を当てている 15分足や1時間足のボックスであれば、1時間足や4時間足で見た上下の優位性を把握することで抜ける方向が分かり、あとはそのタイミングを待つだけになります。

以下は上図の15分足ボックスを価格が抜けた後に現れた1時間足レベルのエリオット波動の推移です。ちなみに、この状況は1時間足でも4時間足でもロング方向にバイアスがかかっている状況でした。

15分足ボックス抜け後の価格の推移

エントリータイミングとしては、抜けるタイミングは分からないので、上位足の方向性の優位性を基に早めに抜けるであろう方向にエントリーをセットしておくことになります。ただし、このタイミングもただ早ければよいのではなく抑えておくべきポイントがあります。

それはボックスで見た範囲で抜けるであろう方向と逆側にヒゲが現れるのを待つことです。これは騙し抜けであり、このヒゲと逆方向(抜けるのを予測している方向)に損切り注文が溜まるのと同時に、自分の損切りをこのヒゲの外側に置くことで自分が騙しのようなノイズで損切られてしまうのを防ぐことができるからです。

上図の例の15分足ボックスで言えば、1時間足や4時間足ではいずれもロング(上)方向に伸びるバイアスがかかっていたので、黄色ボックスの下側にヒゲがいくつか現れるのを見てその下に自分の損切りを置いた買いのストップオーダーをセットしておく、といった感じになります(エントリーポイントはボックスの上限辺りに置く)

15分足ボックスを活用したエントリー例

注意点 ①: 1時間足以上の抵抗体が真上 or 真下にあるときはエントリー▲

1時間足以上の抵抗ゾーンがエントリー目線で直ぐ近くにあるときは、上記で解説した方法でのエントリーは要注意です。

15分足 or 1時間足のボックス抜け直ぐに 1分足で描かれた押し戻しで RR1.0 ~ 1.5 で入る分には問題なく利確するかもしれませんが、この状況では以下で説明する事象により直ぐに値動きが反転していく可能性が高いからです。

1分足に慣れていない方は、この状況でのエントリーは控えましょう。

注意点 ②: GoldやGBPUSDでの15分足 or 1時間足のボックス抜け直後のエントリー▲

GoldやGBPUSDでよく経験したことなのですが、ボラがとりわけ高いからか15分足 or 1時間足のボックスを抜けたかと思うと、再度直ぐにボックスの抜けた側の端へ戻るという値動きが顕著です。

この2つに関しては、ボックス抜け後にボックスに戻ろうとする値動きを逆張り・リバ取りとして狙うエントリーをした方がよいかもしれません。

もちろん速さについていけるのであれば、この2つでもボックス抜け直後の値動きに1分足 or 5分足でRR1.0 ~ 1.5の順張りも問題ないと思います。

② ローソク足レンジ理論の分散フェーズ

ローソク足レンジ理論は前回の記事 「FX相場における騙しの値動きとその回避方法」 においても触れましたが、ICTコンセプトの一つで、 “上位足ではローソク足に見えても、それを下位足で見るとレンジとして捉えることができる” という理論。

15分足や1時間足では ICT Power of Three, AMDという見方も可能な値動きの現象でもあります。 AMDは英語の Accumulation(蓄積)、Manipulation(騙し)、Distribution(分散) の頭文字を取ったものです。

上記の記事で触れたERL(エクスターナル・レンジ・リクイディティ) とIRL(インターナル・レンジ・リクイディティ)が切り替わるところをそれよりも短期足で見ると AMDの現象が現れやすいです。

最近ではGBPUSD 15分足でよく見ました。以下の図のような流れで現れます。

GBPUSD 15分足 AMD "D: 分散" がロング方向の波形例
GBPUSD 15分足 AMD "D: 分散" がショート方向の波形例

上記の記事“騙しでは特徴的な波形が現れる” と解説していますが、このAMDのMフェーズで “フェイクアウト・リクイディティグラッブ” の波形が現れやすいです (上図のロング方向への騙しの部分で上ヒゲが現れていますが、このような波形のこと)。

そして、この騙しの逆方向がD: 分散フェーズ であり、その時間足あるいは一つ上の時間足のエリオット波動がその分散方向に伸びていきます

分散フェーズから生じるエリオット波動がその時間足あるいは一つ上の時間足であるかは、2つ以上上の上位足の環境認識から判断するしかないのですが、15分足でエントリーする場合RR1.5 ~ 2.0 は堅いエントリーとなります。

この分散フェーズの起点を早めに捉えて1分足や5分足でエントリーできる人は、RR3.0が余裕のエントリーが可能でしょう。

注意点:分散フェーズの終点でも強く反転しやすい

分散フェーズの終点でも強い反転の値動きが現れます。それは15分足で現れると、エリオット波動がスケールアップした1時間足のエリオット波動の2波の起点であったりするのですが、1分足や5分足の場合は完全な反転の値動きとなる場合があります

”エリオット波動1波の起点で入れているからどこまでも伸びそう” というように利確ラインを欲張ってしまうと反転に飲まれてしまうこともあると思いますので、無難な利確ラインは事前に決めてセットすることが大事です。

③ 左側の逆方向のエリオット波動の最後の5波からの切り返し

エリオット波動が5波まで完了するとそこから強く逆方向に伸びるのを目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

この強い反転からそのまま逆方向にエリオット波動が生じていくケースもあります。

Wボトム・Wトップ、三尊・逆三尊はこの方向転換の起点で現れている波形でもあります。

例えば、最近では以下のようにGold 1時間足でこのパターンでエリオット波動1波が生じて下降していくケースがありました。

Gold 1時間足 上昇エリオット波動5からの反転で下降エリオット波動に転換した例

ポイントとして、エリオット波動がスケールアップしてそれまでの方向にトレンド継続しない限り、5波の終点では強く反転するのは波動の性質です(スケールアップしてトレンド継続するかどうかにはいくつか判断ポイントがあり、別記事にいずれ書きます)

4波の起点からエントリーしたポジションを、5波の終点からの反転の値動きでそれが伸び切るまでポジションを保留してしまうのも、一つの戦略かもしれません。

注意点:5波終点から伸びる強い反転の値動きは必ずしも逆方向への1波ではない

5波終点からは強い反転の値動きが生じてきますが(それまでのトレンドが継続しない場合において)、この伸びは必ずしも逆方向のエリオット波動1波になっているとは限りません

以下は最近AUDUSDの4時間足の下降エリオット波動からの反転で目にした例です。5波の終点で強く反転上昇しているものの、その後再度下降の流れになっていますね。

AUDUSD 4時間足 下降エリオット波動からの反転例

エントリー後に3波の終点まで握ろうという考えで利確しないでいると、上図の例のように価格が強く伸びた起点まで戻ってきてしまうことがあります必ず伸び切ったと見えた地点、あるいは左側に見える無難な高安値を利確ラインとしましょう。

まとめ

今回の記事では1時間足の 【エリオット波動1波が生じる3種類のパターン】 について解説しました。

上記のように3パターンを紹介しましたが、初心者の方にもオススメできるパターンは①の 【15分足または1時間足で現れたボックス抜け】 です。

これは初心者の方にも見分けがつきやすく、”上位足の方向性の把握が合っていれば”、ボックスを抜ける前にエントリーをセットして後は放置で利確させることもできるからです。

トレードのレベルが上がるにつれて ② や ③ のパターンにもトライしてみるとよいと思います

あなたのトレードのトータルプラスに繋がれば幸いです😉

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  • この記事を書いた人

あずま

東京都在住 30代。FX開始4ヶ月目に口座資金を11倍に。勝率改善につながるヒント、裁量法、元本回収できた優良EA(自動売買)について執筆しています。

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